2022年10月16日
大リーグのプレーオフは10月15日、各地で地区シリーズ (5回戦制=3戦先勝制) の4試合が行われ、ナ・リーグ地区シリーズ (NLDS) 第4戦で、地元球団パドレスが本拠地ペトコパークでのドジャース戦に5-3で逆転勝ちし、3勝1敗で24年ぶりにリーグ優勝決定シリーズ (NLCS=7回戦制=4勝先勝制) へ進出を決めた。
リーグの頂点を懸けて争うNLCSの対戦相手は、同じワイルドカードから勝ち上がり、12年ぶりにNLDSを突破したフィリーズ。
10月18日からのNLCSはポストシーズン第5シードのパドレスと第6シードの “勝率下位チーム” の顔合わせとなり、今年のレギュラーシーズンでメジャー最多111勝を記録したドジャース、101勝を挙げた昨年のワールドシリーズ覇者ブレーブスが共に敗退するなど大波乱の展開となった。
パドレスはホームアドバンテージを獲得し、1998年以来3度目のワールドシリーズ出場を目指す。
下馬評を覆す劇的な勝利が決まった瞬間、ペトコパークには地鳴りのような歓声が響いた。
格上のドジャースに3連勝し狂喜乱舞するファンの姿に、第2戦で勝利投手となったダルビッシュ投手は「感無量のひと言。今までで一番くらい嬉しかった」と万感の思いを口にした。
ダルビッシュ投手は負ければ中3日で第5戦の先発を覚悟していた。
0-3の劣勢で迎えた7回の攻撃が無得点なら一度帰宅し、試合会場のロサンゼルスに移動しようと考えていたという。
ところが、下位打線がつなぎ、主軸のソト外野手が同点打を放つなど一挙5得点を挙げて逆転。
「皆がどんどん成長している」と誇らしげに語った。
ダルビッシュ投手はホームで行われるNLCS第1戦に登板する。
「いつも通り淡々と投げていきたい」と平常心を強調していた。
(2022年11月1日号掲載)