2021年11月23日
11月20日午後4時40分頃、日没間近のラホヤ・ブラックス・ビーチに奇怪な姿をした魚が打ち上げられていた。地元メディアが報じた。
海岸を散歩していたサンディエゴ在住の男性が発見した。
「海辺にはよく行くけれど、こんな恐ろしい生物は見たことがない。
最初はクラゲの一種かと思った。
集まった人たちも驚いていたので、珍魚だと確信した」と話す。
男性は “怪魚” の写真を3枚撮り、数日後に地元テレビ局に届けている。
その写真を見ると、口の中にはギラギラと光るナイフのような鋭く細長い歯がビッシリと並び、額には誘引突起があり、体の側面には無数のトゲが生えている。
スクリップス海洋研究所の説明によると、この生物は海中1,000~4,000フィート (300~1,200メートル) の深海に棲息するアンコウの一種で、パシフィック・フットボールフィッシュ (チョウチンアンコウ) と呼ばれている。
頭の上に小さな発光体を持ち、それが獲物を捕えるルアー (疑似餌) の役割を果たしているという。
ディズニーのアニメ映画 “Finding Nemo” のモデルとしても知られる。
パシフィック・フットボール・フィッシュは日本からニュージーランドまで世界各地で発見されているが、何が原因で海岸に打ち上げられるのかは分かっていない。
いずれにしろ、超レアな深海モンスターとの出会いがサンディエゴでも起きた。
*写真は同類のパシフィック・フットボールフィッシュ
(2021年12月16日号掲載)