Saturday, 07 September 2024

メジャー移籍目指す鈴木誠也 パドレス含む複数球団が関心

2021年12月1日

プロ野球広島からポスティングシステムでの大リーグ移籍を目指す鈴木誠也外野手の代理人ジョエル・ウルフ氏は11月28日、「とても多くの球団が積極的に獲得に乗り出している。

8以上、15未満だ」と明らかにし、オフの移籍市場で注目の存在であることを強調した。

今季プレーオフ出場を争ったマリナーズ、レイズ、カブス、パドレスなどが関心を示しているとの報道もある。


 ウルフ氏によると、上位打線を担える野手として需要があり、3季連続で四死球が三振を上回った選球眼が「素晴らしい打者の証しの一つ」として高く評価されているとした。

鈴木誠也側は安心できる生活環境と、優勝を狙える点を球団選考の基準にしている。


メジャーでは大リーグ機構 (MLB) と選手会労使協定が12月1日に失効し、新協定が締結されるまで選手契約凍結となった。

鈴木誠の交渉期限は12月22日だが、労使が決裂中の日数は30日間の交渉期間に数えられず、残り日数を妥結後に持ち越せる。


AP通信によると、労使の争点は多岐にわたっている。

FAや年俸調停の権利取得条件、年俸総額に応じて発生する課徴金 (贅沢税=ぜいたく税)、収益の分配方法などで対立。

昨年は新型コロナウイルス禍でのシーズン開催で揉めた経緯があるだけに、不信感も深刻で、溝は簡単に埋まりそうにない。


大リーグでは1994年にストライキのためシーズンを途中で打ち切り、1995年の開幕が遅れた。



*Picture:© dean bertoncelj / shutterstock.com


(2021年12月16日号掲載)