2021年12月1日
新型コロナパンデミックにより、2年連続で会場開催が中止となった「サンディエゴ・コミコン」だが、11月26日から28までの3日間、同イベントの特別版としての “ミニ・コミコン” がサンディエゴ・コンベンションセンターで行われ、ファンを喜ばせた。2019年以来の対人バージョンとなったコミコンでは、スパイダーマン、ワンダーウーマン、スーパーマンなどのアメリカン・コミックの人気キャラが登場したほか、英国女王や魔術師、「ゴーストバスターズ」のスペングラー博士、トイザらスのキリン “ジェフリー” などに扮してコスプレに興じるファンが集まるなど、スケールダウンを余儀なくされながらも、会場にはコミコンの雰囲気がよみがえった。
本来コミコンは、ハリウッドのスタジオや大手テレビ局が広いボールルームで新作映画/番組を宣伝する場であり、映画産業を支えるコミックブックの2大企業「マーベルコミックス」「DCコミックス」にもアーティストやライターを紹介する機会が与えられる。
しかし、今年の特別版では映画やテレビ番組に関するパネルはほとんどなかった。
リラックスムードのコミコンは商業的でなく、むしろ伝統的なファン運営のコンベンションという趣 (おもむき) があった。
*Picture:© Alessia Campoli / shutterstock.com
(2021年12月16日号掲載)