2022年7月19日
夏本番となり、海水浴のピークシーズンを迎えた。
海岸でのレクリエーションを安全に楽しもうとする時、気になるのは海水の汚染度。
カリフォルニア州の海浜浄化活動を推進する非営利の環境監視団体「ヒール・ザ・ベイ」 (Heal the Bay:本部サンタモニカ) が、州内の500に及ぶビーチを対象とした2021~22年の海岸水質汚染検査の結果を発表した。
報告書は保健機関が設定した海の細菌汚染指標に基づいて、ビーチごとに「A」から「F」のグレードで評価している。
サンディエゴ郡内の海岸水質は全体として良い評価を得ており、特にノースカウンティは高評価が多かった。
今年の最高評価を受けたサンディエゴ郡内の "優等ビーチ" は15か所。
「A」評価の測定地点 (海岸に近い道路、桟橋など) は次の通り:
◼︎ カールスバッド 5 (Tamarack Ave.、Poinsettia Ln.、Canyon de las Encinas、Palomar Airport Rd.、Cerezo Dr.)。
◼︎ ラホヤショア 3 (Scripps Pier 南方1,000 ft.、南方250 ft.、北方500 ft.)。
◼︎ オーシャンサイド 2 (Forster St.、Harbor Beach at Harbor Dr.)。
◼︎ ポイントロマ 2 (Point Loma 灯台付近、Point Loma 廃水処理プラント付近)。
◼︎ デルマー 1 (15th St.)。
◼︎ サンセットクリフ 1 (Ladera St.)。
◼︎ ミッションビーチ 1 (Belmont Park 付近)。
一方、海中の有害細菌レベルを基準に “最も汚染されたビーチ” の「F」評価を受けたのはティフアナ (Tijuana River 河口北側 / SD郡監視) だった。
また、サンディエゴ郡の最南端にあるインペリアルビーチは同郡内で水質が悪い海岸の一つとされている。
これは、ティフアナから国境を越えて流入する下水によるもの。
メキシコの汚水問題は郡南部の海岸にも影響を及ぼしている。
*「ヒール・ザ・ベイ」 の全リストは https://healthebay.org/beachreportcard2022/
(2022年8月1日号掲載)