球団初の無安打無得点　パドレスのマスグローブ

2021年4月11日

大リーグ、パドレスの右腕ジョー・マスグローブ投手が4月9日、敵地テキサス州アーリントンで行われたレンジャーズ戦で無安打無得点試合を達成した。

パドレス球団史上初、今季メジャー初の快挙となった。
　

約28,000人のファンが固唾をのむ中、27個目のアウトを取ると、マウンド付近に歓喜の輪ができた。

メジャー6年目の28歳が全30球団で唯一、ノーヒットノーランがなかったパドレスの球団史に名を刻み「夢にも思わなかった。1球ごとに集中したので疲れた」と息をついた。


有原航平投手との投げ合いで、スライダーを軸にカーブなど切れ味鋭い変化球がさえた。

10三振を奪い、出した走者は４回の死球だけで「持っている武器を効果的に使ってくれた」と、捕手カラティニへの感謝も忘れなかった。
　
　
チームの本拠地サンディエゴ郊外で生まれ育ち、幼少の頃から球場で声援を送った。

2017年にアストロズでワールドシリーズ制覇を経験。

その後、パイレーツでプレーし、同僚のダルビッシュ投手のように今季からトレード移籍した。

「なるべくしてなったような感じ。このユニホームを着て達成できてよかった」と余韻に浸った。


（2021年5月1日号掲載）