トランプ氏に残る容体不安 「恐れるな」に批判噴出

2020年10月7日

新型コロナウイルスに感染し緊急入院したトランプ大統領 (74) 10月5日、首都ワシントン近郊の病院から退院した。

完治はしておらず、専属医は12日まで経過観察を続ける方針。

米国内で世界最多の21万人もの死者が出る中、「新型コロナを恐れるな」と訴え、野党民主党やメディアから批判が噴出している。


11月3日の大統領選まで1か月を切る中、トランプ氏は早く復帰を果たし、劣勢を挽回したい意向だ。

しかし、早期退院で今後も重症化の恐れがあるほか、政権高官ら周辺への感染拡大も懸念されている。


トランプ氏は退院後、ツイッターで「新型コロナを恐れるな。ウイルスに屈してはならない。我々には最高の医療機器と薬がそろっている」と訴えた。

だが、野党民主党からは「恐れるな? 全ての国民があなたのような医療を受けられるわけではない」 (ロバート・メネンデス上院議員) などと厳しい非難が出ている。


トランプ氏の詳しい健康状態については、感染後2回にわたり酸素吸入を受けたことが判明したが、肺炎を起こしたかどうかや、最後にコロナ検査で陰性だった時期についても明らかになっていない。


専属医は記者会見で「完全に困難から抜け出せていないかもしれない」と説明。

重症者向けのステロイド系抗炎症薬デキサメタゾンの投与を続けており、6日にもホワイトハウスで抗ウイルス薬レムデシビルの投与を行うと明かした。

疾病対策センター (CDC) は新型コロナで入院したり酸素吸入を受けたりした患者には発症後10~20日の隔離を要請している。 

*写真はイメージ


(2020年10月16日号掲載)