ソーシャルメディアに不満
規制強化でトランプ氏
2019年5月6日
トランプ大統領は5月3日から4日にかけて、ソーシャルメディア企業に強烈な不満を示すツイートを連発した。
フェイスブック (FB) やツイッターが分断や憎悪を助長するようなメッセージを出す極右論客らのアカウント規制を強化していることをめぐり、「ソーシャルメディアによる米市民の検閲を注意深く監視している!」と警告した。
トランプ氏を支持するこれら極右論客らへの規制について、トランプ氏は来年の大統領選で狙う再選への妨害行為と見なしているとみられ、いら立ちを募らせている。
FBは2日、極右思想や陰謀論を掲げる政治評論家アレックス・ジョーンズ氏ら6人と1団体を「危険」と認定し、アカウントの永久削除などの新たな措置を発表した。
米メディアによると、映画『ホワイトハウス・ダウン』などの出演作がある個性派俳優ジェームズ・ウッズ氏のツイッターアカウントも最近ブロックされた。
2016年大統領選でトランプ陣営とロシアが共謀した証拠はないとの捜査結果が出たことに関する言及とみられるツイートで「全員絞首刑」などと書き込んだのが、ツイッターが禁じる「虐待的な態度」に認定されたもようだ。
(2019年5月16日号掲載)