CA 州も永住権制限で提訴
トランプ政権の違法性主張
2019年8月18日
カリフォルニア州などが8 月16 日、低所得の移民への米国永住権 (グリーンカード) や査証 ( ビザ) 取得を制限 するトランプ政権の新たな移民規制措置に対し、違法性を主張、無効を求める訴えを同州サンフランシスコの連邦地 裁に起こした。
カリフォルニア州のベセラ司法長官は「全米の家族に食料や住宅、医療など基本的な生活必需品を与えないという残酷な政策だ」と強調、徹底的に争う姿勢を示した。
同州が 中心となった訴訟の原告に名を連ねたのはペンシルベニア 州、メーン州やオレゴン州と首都ワシントン。
複数の移民支援団体も16日、サンフランシスコの連邦地裁に「人種差別に基づく規制だ」と提訴した。
新たな規制措置はトランプ政権が目指す厳格な移民政策の一環。12 日に公布し10 月15 日から実施するとしている。
実際に導入されれば数十万人が影響を受けるとされ、反発が拡大。
サンフランシスコ市のほか、ワシントン州など13 州も同様の訴訟を起こしている。
(2019年9月1日号掲載)