手漕ぎボードで初単独横断
米西海岸からハワイ76 日間
2019年8月29日
ボードの上で立ったままパドルで漕 (こ) いで進む「スタンドアップパドルボード」で、サンフランシスコからハワイ・ホノルルまで単独横断することに冒険家の男性 (50) が8月27日までに成功した。約4,700キロを76日間漕ぎ続けて達成し「夢がかなった」と喜んでいる。
男性はスペイン人のアントニオ・デラロサさん。
「冒険を続けるのは室内の仕事が苦手だから」と笑った。海洋プラスチックごみの問題の深刻さを訴えるのが狙いで、フェイスブックに動画などを投稿し続けた。
デラロサさんの特製ボードは、全長約7メートルで、太陽光パネルや衛星利用測位システム (GPS) などを備えている。
6月9日にサンフランシスコを出発し、1日約10時間漕いで8月24日にホノルルに到着した。
持ち込んだ乾燥食や栄養食のほか、洋上で釣った魚を食べたという。
デラロサさんは2014年にはアフリカ西部セネガルから南米フランス領ギアナまでの約4,700キロを1人乗り用ボートで64日間かけて横断に成功している。
次は太平洋の島国フィジーで9月に行われる過酷なアドベンチャーレース「エコチャレンジ」に挑戦するという。 *写真はイメージ
(2019年9月16日号掲載)