ブルームバーグ氏出馬表明
民主指名争い、混戦に拍車
2019年11月23日
来年11月の大統領選で、民主党の候補指名を目指し、中道のブルームバーグ前ニューヨーク市長が11月24日、出馬を表明した。
民主党候補は18人となり、混戦に拍車が掛かる。
中道票が割れ、同じく中道の有力候補バイデン前副大統領の支持に影響が出るとの指摘もある。
ブルームバーグ氏は声明で「米国を再建するため立候補する。現大統領の向こう見ずで倫理観の欠けた行動がさらに4年も続くことは受け入れられない」と強調。
「米国とその価値にとってトランプ氏は脅威であり、再選したら米国はダメージから立ち直れなくなるだろう」と訴えた。
ブルームバーグ氏がどの程度支持を伸ばせるかは「未知数」 (米メディア) だが、知名度や資金力が高く、構図に変化が生じる可能性はある。
異例の遅い時期の出馬表明となったことから、党候補選びの皮切りとなる来年2月のアイオワ州など4州の党員集会・予備選には参加しない。
カリフォルニアなど10州以上が集中する来年3月3日のスーパーチューズデーから加わる見通しだ。
総合情報通信社ブルームバーグの創設者で、フォーブス誌によると、9月時点の保有資産は534億ドル (約5兆8000億円)。選挙資金は自分の資産で賄うという。
もともと民主党員だったが、2001年のニューヨーク市長選に共和党候補として出馬し当選。
再選後の2007年に無所属となり2013年末まで市長を務めた。 全米での各種世論調査の平均支持率では、バイデン氏が20%台後半で首位。
一時、最左派のウォーレン上院議員 (70) に抜かれた。
最近は回復基調だが3割を大きく超えることができていない。
ウォーレン氏と同じ最左派サンダース上院議員 (78) が10%台後半で続く。
4位の中道でインディアナ州サウスベンドのブティジェッジ市長 (37) が11月下旬に初めて2桁台に乗せた。
バイデン氏はアイオワで4位に低迷。
トランプ大統領が弾劾に直面するウクライナ疑惑をめぐり、トランプ陣営から逆に息子に不正があると攻撃された影響とみられる。
支持層の黒人が多い南部州で巻き返す戦略だが、初戦で大きく出遅れれば致命傷となる可能性もある。
国民皆保険制度導入などを掲げるウォーレン氏は、財源が不透明だとの批判を浴び一時の勢いを失った。
サンダース氏とともにアイオワや次のニューハンプシャー州で上位に食い込み、再び流れをつかみたい考えだ。
若手候補として穏健派の支持を受けるブティジェッジ氏は徐々に浮上。
選挙運動を重点的に展開したアイオワでは首位だが、全国的な知名度アップが課題となっている。
民主党候補は18人となり、混戦に拍車が掛かる。
中道票が割れ、同じく中道の有力候補バイデン前副大統領の支持に影響が出るとの指摘もある。
ブルームバーグ氏は声明で「米国を再建するため立候補する。現大統領の向こう見ずで倫理観の欠けた行動がさらに4年も続くことは受け入れられない」と強調。
「米国とその価値にとってトランプ氏は脅威であり、再選したら米国はダメージから立ち直れなくなるだろう」と訴えた。
ブルームバーグ氏がどの程度支持を伸ばせるかは「未知数」 (米メディア) だが、知名度や資金力が高く、構図に変化が生じる可能性はある。
異例の遅い時期の出馬表明となったことから、党候補選びの皮切りとなる来年2月のアイオワ州など4州の党員集会・予備選には参加しない。
カリフォルニアなど10州以上が集中する来年3月3日のスーパーチューズデーから加わる見通しだ。
総合情報通信社ブルームバーグの創設者で、フォーブス誌によると、9月時点の保有資産は534億ドル (約5兆8000億円)。選挙資金は自分の資産で賄うという。
もともと民主党員だったが、2001年のニューヨーク市長選に共和党候補として出馬し当選。
再選後の2007年に無所属となり2013年末まで市長を務めた。 全米での各種世論調査の平均支持率では、バイデン氏が20%台後半で首位。
一時、最左派のウォーレン上院議員 (70) に抜かれた。
最近は回復基調だが3割を大きく超えることができていない。
ウォーレン氏と同じ最左派サンダース上院議員 (78) が10%台後半で続く。
4位の中道でインディアナ州サウスベンドのブティジェッジ市長 (37) が11月下旬に初めて2桁台に乗せた。
バイデン氏はアイオワで4位に低迷。
トランプ大統領が弾劾に直面するウクライナ疑惑をめぐり、トランプ陣営から逆に息子に不正があると攻撃された影響とみられる。
支持層の黒人が多い南部州で巻き返す戦略だが、初戦で大きく出遅れれば致命傷となる可能性もある。
国民皆保険制度導入などを掲げるウォーレン氏は、財源が不透明だとの批判を浴び一時の勢いを失った。
サンダース氏とともにアイオワや次のニューハンプシャー州で上位に食い込み、再び流れをつかみたい考えだ。
若手候補として穏健派の支持を受けるブティジェッジ氏は徐々に浮上。
選挙運動を重点的に展開したアイオワでは首位だが、全国的な知名度アップが課題となっている。
(2019年12月16日号掲載)