民主党、2日連続非難決議
政権引かず対立激化
2019年7月19日
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トランプ大統領は「人種差別」 と批判を受けながらも、民主党で注目される非白人女性議員4人を4日連続で攻撃。
これに対し、民主党が多数派を占める下院は2日連続で政権に対する非難決議を可決した。
トランプ氏は7月17日にノースカロライナ州で開いた支持者集会で、4議員の1人オカシオコルテス氏 (*写真下) の名前が長すぎると茶化した。
4人を「国をけなす憎悪に満ちた過激派」と決め付け「好きでないなら出て行けばいい」と重ねて主張した。
民主党やリベラル寄りメディアは、トランプ氏の発言は「人種差別だ」と断定。
与党共和党は発言を問題視しない立場を維持。
集会ではトランプ氏の中核支持層から「送り返せ」と大合唱が沸き起こり、米国の分断を改めて浮き彫りにした。
トランプ氏は、穏健路線を取る白人のペロシ下院議長と急進的主張などで知られる4議員の対立に、4人への「国に帰れ」発言で介入。
下院は16日、トランプ氏の発言が人種差別的だと非難する決議を、17日には2閣僚が召喚状に応じず議会への資料提出を拒んだとして議会侮辱罪に当たると非難する決議をそれぞれ、賛成多数で可決した。
(2019年8月1日号掲載)