Saturday, 07 September 2024

火星有人探査、2033年に実現

火星有人探査、2033年に実現

NASA局長が発言

2019年4月4日


米航空宇宙局 (NASA) のブライデンスタイン局長は4月2日、火星の有人着陸探査を「2033年に実現させたい」と下院委員会で説明した。

これまでは「2030年代の実現を目指す」としていた。

トランプ政権は3月下旬、月面有人探査の目標を4年早めて「2024年まで」とすると表明したばかり。

有人宇宙探査に積極的な姿勢だが、使用予定の新型ロケットと宇宙船の開発は遅れている。

ブライデンスタイン局長は、NASAの予算要求をめぐる議論で発言。

「月は火星に向けた腕試しの場。月面着陸を経験することによって、火星着陸を成し遂げることができる」と理解を求めた。

NASAは月や火星の有人探査のために新型ロケットSLSと宇宙船オリオンを開発中だが、遅れと経費の増大が続いている。

これについてペンス副大統領は3月26日、アラバマ州で開かれた国家宇宙会議で不快感を表明。

一方で、宇宙ベンチャーのスペースXが3月、有人型ドラゴン宇宙船の国際宇宙ステーションへの無人試験飛行を成功させたことを挙げ、必要なら民間の活用も検討するという。


(2019年4月16日号掲載)