10/14/2023
ブリンケン国務長官は10月13日、訪問先のカタール・ドーハで記者会見し、イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザに民間人が避難できる安全地帯を設置するため、イスラエルや国際機関などと協議していると述べた。
カタールなど中東諸国へハマスとの関係の見直しも求めた。
ブリンケン氏は「ガザの住民が危険から逃れて必要な支援を受けられるようにするため、安全地帯の設置に注力している」と強調した。
イスラエル軍によるガザ北部から南部への避難通告をめぐり、米政府が事前に了承したかどうかについては回答を避けた。
また「世界はハマスを非難すべきだ。
これ以上、ハマスと通常の関係を続けるのはあり得ない」と訴えた。
カタールは国内にハマスの事務所があり、ハマスのイスラエル攻撃後「イスラエルにのみ責任がある」との声明を出していた。
カタールのムハンマド首相兼外相は記者会見で、紛争終結に向けたハマスとの意思疎通の手段として事務所は有益だと述べた。
ブリンケン氏は13日、ヨルダンに続いてカタールを訪問。
記者会見に先立ち、タミム首長らと会談し、ガザから民間人を退避させる人道回廊設置や人質解放について協議した。
同日中にバーレーンへ移動し、サルマン皇太子とも会談した。
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