2023年11月7日
オープンAIは11月6日、対話型人工知能 (AI) 「チャットGPT」をベースにして開発者が目的別の様々な対話型ソフトを作れる新機能を発表した。特定のゲームのルールを教えたり、子どもに算数を教えたりする対話型ソフトを作り、共有する
ことなどが可能。
また、チャットGPTの基盤技術である言語モデルの最新版「GPT-4ターボ」も公表した。
米企業家のイーロン・マスク氏が率いるAI開発会社「x (エックス) AI」も新たな対話型AI
「Grok (グロック)」を米国で一部の利用者に限定して公開した。
マスク氏は自身がオーナーの米短文投稿サイトX (旧ツイッター) にこの対話型AIを組み込む考えも示すなど、関連の動きが活発化している。
オープンAIは初の開発者会議で公開した。
新機能を使えば対話型ソフトを「誰でも簡単に構築できる」と説明している。
アップルやグーグルのアプリ市場のように、開発者が作った様々な対話型ソフトを販売するサイト「GPTストア」も今月中に立ち上げることも明らかにした。
GPT-4ターボは300ページを超える文書を扱えるようになり、回答を音声で読み上げるのも可能。
今年4月までのデータで構築されているため、最近の事象に関する質問に答えられるという。
サム・アルトマン最高経営責任者 (CEO) は週間のユーザー数が約1億人に上っていると紹介し、「世界で最も広く使われているAIプラットフォームだ」と訴えた。
*Picture: © Ascannio / shutterstock.com
(2023年11月16日号掲載)