Thursday, 28 March 2024

ニューヨーク州初の女性知事へ 「ガラスの天井破った」

2021年8月12日

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事 (63) が8月10日、セクハラ問題を理由に辞任を表明したことで、同州初の女性知事としてキャシー・ホークル副知事 (62 *写真) が昇格することになった。

「ガラスの天井を破った」と歓迎する声が出ている。
 

ホークル氏はクオモ氏の辞任会見を受け「辞任はニューヨーカーにとって最善の決断だ。知事になる準備はできている」とツイートした。
 

ホークル氏は弁護士で、2011~13年に連邦下院議員を務め、2015年1月、クオモ氏の下で副知事に就任した。

米メディアによると、下院時代は保守的な姿勢で、全米ライフル協会 (NRA) の支持を受けていた。
 

昨年春以降の新型コロナウイルス対応でクオモ氏が連日開いた記者会見には同席せず、米メディアは「中枢グループからほぼ切り離されていた」「多くの市民にとって未知の人」と評している。
 

だが、現職知事によるセクハラ問題の後だけに、女性知事に期待する声は大きい。

6月のニューヨーク市長選民主党予備選で敗退した女性の前市衛生局長キャスリン・ガルシア氏 (51) は「ホークル氏がガラスの天井を破る」とツイート。

「女性を代表する人が初めて (州の) 最高位に就く歴史的瞬間だ」と歓迎した。


Picture:© lev radin / shutterstock.com


(2021年9月1号掲載)