Tuesday, 25 June 2024

伊藤潤二さんが2部門受賞 米漫画賞「アイズナー賞」

 

2021年7月25日

小学館は7月24日、米国の権威ある漫画賞「アイズナー賞」で、漫画家伊藤潤二さん (57) の『地獄星レミナ』の英語版が「最優秀アジア作品賞」を受賞、さらに同作と『伊藤潤二短編集 BEST OF BEST』英語版で「最優秀ライター/アーティスト賞」も受賞したと発表した。
 

伊藤さんは「本当に夢のようです。とても思い入れがあるこの2作品が米国で評価いただいたことを心の糧にして、これからも頑張りたい」などとコメントしている。
 

伊藤さんは1963年岐阜県生まれ。

主にホラー漫画を手掛け、代表作に『富江』シリーズ、『うずまき』などがある。
 

アイズナー賞は「コミック界のアカデミー賞」とも呼ばれ、小学館によると、日本人漫画家では手塚治虫さん、浦沢直樹さん、大友克洋さんらが複数回受賞。

伊藤さんは2019年に最優秀コミカライズ作品賞を受賞していた。

加藤勝信官房長官は26日の記者会見で、伊藤さんが「アイズナー賞」の2部門を受賞したことに関し「心からお祝い申し上げたい。日本の漫画やアニメが海外でも親しまれ、国際的に権威ある賞で評価されるのは大変喜ばしい」と述べた。

「政府としてクールジャパン戦略の核であるコンテンツの海外展開をしっかり支援したい」とも強調した。


*写真は「伊藤潤二短編集 BEST OF BEST」(© 伊藤潤二/小学館)


(2021年8月16号掲載)