10/15/2024
大リーグ、ドジャースの大谷翔平 (30) がナショナル・リーグで本塁打と打点の2冠に輝き、1890年にリーグ参入した伝統球団で新たな歴史を刻んだ。
球団公認歴史家のマーク・ランギルは「本拠地が (ニューヨークの) ブルックリンからロサンゼルスへ移り、紡いできた球団史は第3章を迎えた。
大谷と日本と築く歴史だ」と、日本のスターと歩む未来に思いを馳 (は) せた。
ドジャースには野茂英雄 (56) や石井一久 (51) ら多数の日本人が在籍し、今季から大谷と山本由伸 (26) が所属。
「偉大な日本の選手による功績が、ドジャースをロサンゼルスに留まらない組織へと変革させてきた。
そして、今や日本を基盤としたチームになったと言っても過言ではない」と語った。
終盤戦は記録ずくめの戦いで、9月19日のマーリンズ戦で3本塁打を含む6安打で史上初の「50本塁打/50盗塁」を達成。
「世界中が50/50に到達する瞬間はいつなのか、固唾 (かたず) をのんで見守っていた中、6打数6安打で到達した。
現実とは思えないし作り話でも描けない」と偉業を讃えた。
情報化社会の現代に想像を超える活躍を見せることにも感銘を受ける。
「ベーブ・ルースの時代にインターネットはなく、人々はその活躍を翌日の新聞で読むだけだった。ルースは偉大な選手だが、他選手と比較される類いの重圧はなかった」
全米でも人気絶頂の大谷に、プロバスケットボールNBAでスター選手だったマイケル・ジョーダンの姿が重なるという。
「翔平はスーパーヒーロー。野球界の常識を超越した存在となった。社会に幸福感を与えてくれる」。
*文中敬称略
*Picture: © Steve Cukrov / shutterstock.com
(2024年11月1日号掲載)