2024年9月9日
米国税関・国境警備局 (CBP) は、8月に米墨国境のオタイメサ商業施設で、スイカに見せかけた末端価格約500万ドル (約7億400万円) に及ぶメタンフェタミンの密輸を摘発したと発表。
メタンフェタミンは覚醒作用のある違法薬物。
CBPの発表では、オタイメサ通関でスイカ輸送中のトラックがランダムに選定されて調査対象となった。
捜査官がスイカを一旦トラックから降ろして詳細な検査を行った結果、スイカに偽装された1,220個のパッケージにメタンフェタミンが混入されており、総重量4,587ポンド (約2,080キログラム) の違法薬物を押収したという。
事件に関与していた男性のトラック運転手 (29) は現場で逮捕され、国土安全保障省 (DHS) に引き渡された。
米国では、昨年から各政府機関の協力で、フェンタニルなど危険薬物の密輸対策を強化する「オペレーション・アポロ」 (Operation Apollo) がCA州南部で開始され、今年はアリゾナ州にもキャンペーンが拡大した。
CBPは「麻薬カルテルは常に新手 (あらて) の密輸手段を試みている。
捜査機関も効果的な対策を講じ続けていく必要がある」と述べ、今回の押収に貢献したチームを称賛するコメントを出した。
CBPは8月20日、同じオタイメサ商業施設でセロリに隠されたパッケージ508個/600ポンド以上のメタンフェタミンを発見。
この事件では警察犬が商業用トレーラーの中から違法薬物の存在を嗅ぎ分けた。
押収量は約630ポンド (約286キログラム)、末端価格は約75万5,000ドル (約1億600万円) とされている。
*写真はイメージ
(2024年10月1日号掲載)