Tuesday, 25 June 2024

銃撃事件、日本人女性が犠牲 ラスベガスの大学准教授

2023年12月9日

ネバダ州のネバダ大ラスベガス校で12月6日に起きた銃撃事件で、死亡した3人のうち1人が同校で日本語などを教えていた日本人准教授タケマルナオコさん (69) だったことが8日に分かった。

大学などが明らかにした。


タケマルさんの同僚であるマーガレット・ハープ准教授は8日の記者会見で「悲しみに打ちひしがれている」と声を詰まらせた。

タケマルさんは日本語の学習プログラムを作成するために2003年、大学に雇われたと明かした。

「学生のやる気を引き出すのが上手だった」と偲んだ。


バイデン大統領は同日、ラスベガスで演説し、全米で銃犯罪が後を絶たない現状を「異常だ」と厳しく非難し、銃規制強化を訴えた。

下院多数派を握り、銃擁護ロビー団体の支援を受ける共和党に、建設的な議論に応じるよう強く求めた。


サンフランシスコの日本総領事館は「家族や関係者と連絡を取り支援していく」とコメントを出した。


死亡した他の2人は64歳と39歳の教授ら。

大学はホームページに3人の写真を公表し「決して忘れない」と追悼した。


事件は12月6日の日中に発生。

ラスベガス近郊に住むアンソニー・ポリト容疑者 (67) が拳銃を発砲後、駆け付けた警察官に射殺された。


*Picture:© Ken Wolter / shutterstock.com



(2024年1月1日号掲載)