2022年11月11日
中間選挙の下院選では、南部フロリダ州で出馬した民主党候補の銃規制活動家マクスウェル・フロスト氏 (25) が最年少の当選者となる見通しだ。
米メディアは11月9日までに、1990年代半ば以降生まれの「Z世代」と呼ばれる若者で米下院の議席を獲得するのは初めてと伝えた。
フロスト氏はツイッターに「私たちは勝った。Z世代の歴史をつくった」と投稿した。
米国の憲法は下院議員の条件を25歳以上と定めている。
民主党のバイデン大統領も「素晴らしいスタートを切った。長く輝かしい経歴になるだろう」と上院議員に初当選した自身の過去も振り返り、喜んだ。
米メディアやフロスト氏のホームページによると、祖母がキューバからの移民で、実母は妊娠中に薬物や暴力などの問題に苦しみ、病院で診察も受けられない状況に陥り、フロスト氏を養子に出した。
2012年大統領選で当時現職だったオバマ氏の選挙活動に参加。
フロリダ州パークランドの高校で2018年に生徒ら17人が殺害された銃乱射事件をきっかけに創設された銃規制推進の団体で働いた。
下院選への立候補表明後は、配車サービスの運転手をして稼いだ時期もあった。
サンダース上院議員ら進歩派から支持を受けた。
*Picture:FROST FOR CONGRESS
(2022年12月1日号掲載)