櫻井 真理
育英セミナー・サンディエゴ校室長
日本の某高校にて国語教諭として勤務。その後、育英セミナーの教育活動に賛同して転職。
現在はサンディエゴ校室長として海外子女教育に力を注ぐ。
夏休みこそ、勉強をする時です! |
長い夏休みもあっという間に中盤にさしかかっていますが、みなさん有意義な夏休みをお過ごしでしょうか?
夏休みだからこそ、普段できないような学習をすることも大切ですね。
Q 夏休みに英検の勉強をしようと思っています。いつごろ、何級ぐらいを受験すればいいでしょうか?
A 日本の小学校・中学校・高校に転入するお子さんにとっては英検を持っていると有利になる場合が多いですし、将来のためにも役に立つものですので、まとめて時間がとれる夏休みを利用して、英検の勉強をスタートさせるのは良いアイディアですね。
英検は、6月試験(5月申込締切)、10月試験(9月申込締切)、1月試験(12月申込締切)の年に3回しか受験機会がありませんので、急な帰国が決まってから受験しようにも、間に合わないケースが見られます。
帰国日程が決まっていない場合でも、英検を受験しておくことは、いざというときのために大切でしょう。
受験級は滞米年数や個々の生徒の英語力にもよりますが、帰国子女としての英語力を証明するには、小学生ならば英検2級以上、中学生以上は準1級以上が望ましいでしょう。
10月の受験を目標に、夏休みの間にしっかり勉強するといいでしょう。
Q TOEFLを受験しないといけないのですが、これまでのPBT TOEFLと比べて格段に難しくなったと聞いて少し不安です。
夏休みの間にどんなことをしたらいいでしょうか?
A PBTの廃止により、TOEFLはiBT形式だけになりました。iBT TOEFLは、Reading・Listening・Speaking・Writingの4つのセクションが等しく評価されます。
滞在年数が長いほどListeningやSpeakingで有利ではありますが、根本的な英語力を試されるので、正しい英語を身に付ける努力を惜しまなければ、滞在期間が短くても高得点は可能です。
各セクションの特徴と自分の得意不得意なセクションを把握した上で、勉強をスタートさせましょう。
育英セミナーでは、公式TOEFLと同じETSが作成した問題を利用して、コンピューターを用いてTOEFL模試を実施しています。
本番試験の約4分の1の費用で受験ができますので、実力確認をしたい方はお問い合わせください。
Q TOEFLとSATの両方を、出願に必要となる大学を目指しています。
SATの方が難しいと聞いているので、SATの勉強をしておけばTOEFLの英語もカバーされますか?
A TOEFLとSATは、英語力確認の統一試験でありながら、内容は全く異なります。
もちろん、TOEFL Reading で身につく英語力とSAT Readingで身につく英語力は、どちらも正確に文章を読み取り、単語の意味や運用法、表現などが試される点て類似性が高いです。
しかし、TOEFLにはSpeakingやListeningがありますが、SATにはありません。
また、SAT Wrintingは学術的な英語を中心とした文法の試験で、90%以上の問題は文法を理解していれば答えられる内容ですが、TOEFL Wrintingは自分の意見とレクチャーの意見をまとめる2種類から成るエッセイ中心の試験です。
したがって、SATだけを勉強すれば、TOEFLも「自然に」できるようになると考えるのは非常に危うい考え方です。
つまり、TOEFLとSAT両方を必要とする大学を目指すなら、どちらかを勉強するのではなく、どちらも勉強する必要があるでしょう。
滞在期間が長い生徒は「感覚」に頼りきり得点が伸び悩んだり、一方で、滞在期間の短い生徒は難しすぎると諦めてしまったりする傾向がありますが、正しい勉強方法で練習をしていけば必ず伸びます。
あきらめずにがんばりましょう!
高校生の皆さんは、いつまでに何点を取らなければならないのかを考えて目標点数と目標受験日を決めるといいですね。
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(2014年7月16日号掲載) |