櫻井 真理
育英セミナー・サンディエゴ校室長
日本の某高校にて国語教諭として勤務。その後、育英セミナーの教育活動に賛同して転職。
現在はサンディエゴ校室長として海外子女教育に力を注ぐ。
詳細はウェブサイト まで。
ご質問、ご連絡はこちらまで
新学期に備えよう |
Q 半年前に渡米したばかりで、小学5年生の子どもがいます。
新学期に向けて準備しておくべきことを教えてください。
A まず、ELDのテストをパスすることを目標に、秋から始まる現地校の英語に少しでも慣れておくといいでしょう。
英語がまだ十分に分からない場合には、分からない英語で説明されても正確に理解をすることができません。
英語に慣れながら、日本語で英文法やライティングの仕方などを学んでおくことで、学校生活もスムーズに順応できるようになります。
また、夏休み前にカリフォルニア統一テストでリーディングレベルを確認したと思います。
パブリックライブラリーなどにレベルに応じた本が紹介されていますが、読んでみましたか?
自分のレベルに応じた本を読んだり、さらにその上のレベルを読んだり、英語力の向上のために英語原文での読書も大切ですね。
次に、算数の予習をしておくことで、先生にほめられて学校が好きになるような “しかけ” を上手に作ってあげることも大切です。
分数の読み方、桁数の多い数の読み方など、基礎的な内容を含めながら予習・復習をすることによって、新学期が始まった時に自信を持って教室に入っていけるように準備をしてみましょう。
育英セミナーでは、新学期にスタートダッシュが切れるように、現地校のための直前英語・算数集中クラスを開講します。詳細はお問い合わせください。
Q 子どもを見ていると、なかなかクラスメイトと英語で話せないのですが、どうしたらいいでしょうか?
A 完全な日本語環境で育ってきたお子さんにとって、英語環境の現地校へ行く時に、緊張したり恐れを感じたりするのはごく自然のことです。
ところで、お母さん自身は英語で会話をすることに抵抗はありませんか?
「私の発音を聞かせると、正しい発音が身に付かないかもしれないし、恥ずかしいし …」 とおっしゃるお母さんもいますが、お母さん自身が英語に尻込みしているというのが子どもに伝わってしまうと、子どもも正確な発音にこだわって言葉を発しない場合があります。
そもそもアメリカは移民の国ですし、特にカリフォルニアはいろいろなバックグラウンドの人がいて、すべての人が完璧な発音で話しているわけではないので、自信を持っていればいいのです。
また、明るく大きな声で「Hello!」 と挨拶することはとっても大切です。
先生や友達の顔を見て大きな声で挨拶ができるように、スーパーのレジの人や近所の人などにも挨拶をしてみましょう。
間違うことを怖がらずに、間違ってもおおらかに受け止め、笑い飛ばすくらいがちょうどいいかもしれませんよ。
どうぞ、お母さんもリラックスして、アメリカ生活をお子さんと一緒に楽しんでくださいね。
Q 数学が得意なのですが、英語だとピンとこないことがあります。
A 現地校では、数学はたいてい前の学年の復習から入るので、すでに学習済みの部分は復習しておくといいでしょう。
数学でつまずく子の多くは、知識があっても言葉が分からないために理解できていないということがあります。
right triangle を正三角形だと思っている子はたくさんいますが、正しくは直角三角形ですね。
数字 (偶数 evennumbers、小数 decimal、最小公倍数 the least common multiple "LCM" など) や図形 (台形 trapezoids、ひし形 rhombuses、対角線 diagonalsなど) など、基礎の確認をしておきましょう。
9月から高校生となる皆さんは、自分の履修する数学はどのレベルか把握していますか?
Geometryを履修するなら図形の名称を英語で正しく覚えて、スペリングも正確にできるようにして図形の証明の基本までを、Algebra II を受講するなら頂点が原点以外にある放物線の式やlog、Sin Cos Tan の概念を、Pre-Calculusを受講するなら三角関数や指数関数・対数関数などの概念を予習しておくといいでしょう。
1か月分の学習内容の予習ができていれば、数学の導入部分はずいぶんと楽になりますよ。
X X X X X
育英セミナーでは、現地校のための英語・算数を学ぶ直前集中クラスも開講しています!
新学期に向けて、一緒にがんばってみませんか?
お問い合わせは
|
(2014年8月16日号掲載) |