曽 碧光
米国中医薬研究所所長
1932年台湾に生まれる。
東京大学農芸化学修士、米国カンサス大学微生物学修士、東京大学薬学博士、 元米国コネチカット大学病理学助教授、第1 回世界中西医結合大会審査委員、セント・エリザベス病院 (ボストン) 筋ジストロフィー主任研究員、ドライ・アイ眼科研究所生化学顧問、元米国漢方研究所所長、現米国中医薬研究所所長。
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若年性認知症予防の漢方 | |||
Q : 私の友人は看護婦として病院で勤務していましたが、物忘れが頻繁に起こるようになりましたので、検査してもらった結果、45歳の若さで若年性アルツハイマー病(若年性認知症)と診断されました。 当然、病院を辞職せざるを得ませんでした。 私は彼女と同じ年の女性ですので、心配です。 若年性認知症は一般に言われているアルツハイマー病とどう違うのでしょうか。 また、予防法がありましたらお教えください。
若年性認知症は脳卒中の後遺症で発症する脳血管性認知症が圧倒的に多く、全体の40%を占めていると報告されています。
アスピリンの服用は血液循環を良くすることにありますが、血管を詰まらせるコレステロール濃度を下げる効果がない上に、胃腸障害の副作用があるので、抗凝血効果とコレステロール降下作用のある漢方、霊芝降脂健心湯をアスピリンの代わりにお勧めします。 血圧のコントロールには総合降下湯の服用をお勧めします。 総合降下湯はほとんど副作用がないので、安心して長期間服用できる漢方です。 霊芝降脂健心湯と総合降下湯の併用は、若年性認知症の予防に優れた効果を発揮するでしょう。
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(2014年10月1日号掲載) |