保科 みゆき Miyuki Hoshina Flavell
不動産エージェント Remax Associates 1988年9月より現在まで23年間、「不動産Q&A」を連載
カリフォルニアに住む日本人の方々の生活に役立つ情報を、不動産コラムでご紹介しています。不動産売買だけでなく、賃貸に関する大家、テナント側からのご質問や、家の修理に関してのご質問など、皆様のサポートを提供しています。 |
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スモーカーの権利? |
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Q. 借りているアパートで、タバコは禁止と言われてしまいました。 リース契約書にはスモーキングについて何も書いてないのですが?
A. カリフォルニア州の法律ではスモーキングは限りなく制限されており、通常のリース契約書には Smoking が許可されているかどうかが明確にされています。 ただし、個人のオーナーが直接個人で契約をしている場合、スモーキングについて明記していない場合もあります。 リース契約書に記載されておらず、建物内部や外部にNo Smokingのサインがなければ、法律上、大家はテナントにタバコ禁止を強制できません。 これはあくまでリース期間内だけで、将来リース更新を希望しても断られる可能性が強いと思います。
Q. 次は一戸建てに移ろうと計画していますので、リース更新は心配していませんが、引っ越した後、私の保証金からスモーキングに対しての何らかのチャージが掛かることもあるのでしょうか?
A. たとえ、リース契約書に記載されていなくても、タバコ被害に対してのチャージはテナントの責任となります。 引っ越した後、レンタル物件の内部からタバコの臭いを除去するための工事費用、天井や壁のペイント、カーペットのクリーニングまたは交換、冷暖房のダクトのクリーニングなど、タバコの臭いを取るための工事費は数千ドルも掛かってしまう場合が多くあります。
A. スモーキングの汚損は、通常の使用による擦り切れ範囲とは認められていません。 「Normal Wear & Tear」の定義は、あくまで誰が住んでいても起こり得る毎日の生活による擦り切れです。 タバコは誰もが吸うものではないとされており、スモーキング除去の賠償責任がテナント側に生じます。
Q. リースが切れるまであと数か月残っているのですが、少しでもタバコの臭いが消えるための対策はありますか?
A. そうですね。今からでもできるかぎり臭いを消す対策を考えるのはグッドアイデアだと思います。 下記を参考にしてみてください。
* * * * * <参考資料およびサイト>
あなたが大家の場合は、リース契約書に次の事項を記載することを強くお勧めします。
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尚、弊社のレンタルホットラインでは、賃貸に関するご質問をお待ちしております。 ご質問、ご連絡はこちらまで (このコラムではカリフォルニア州不動産の一般的情報を皆様にお伝えしています。各ケースのアドバイスは必ず専門機関にご相談下さい) |
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(2012年7月16日号掲載) |