保科 みゆき Miyuki Hoshina Flavell
不動産エージェント
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カリフォルニアに住む日本人の方々の生活に役立つ情報を、不動産コラムでご紹介しています。不動産売買だけでなく、賃貸に関する大家、テナント側からのご質問や、家の修理に関してのご質問など、皆様のサポートを提供しています。
不動産マーケットはどうなっているのでしょうか? |
Q. 家の購入を考え始めています。 ところが、友人から聞いた話では、投資家が物件を “買い漁って” いるため、融資を受けてマイホーム購入を考えている人は手出しできない状態と聞きました。 現在の不動産マーケットはどうなっているのでしょうか?
A. 現在、現金買いの投資家が非常にアクティブに不動産投資を行なっているというニュースが入っています。 マーケットに出た物件は数日以内に複数のオファーが入り、オークションのような状態が続いています。 現金買いの投資家たちが大挙しているマーケットでは、ローンを組んで家を購入しようとしているバイヤーが大変な苦労をしています。 このような事情から、せっかくの低金利を利用して、家の購入をしようとしているバイヤーは10件以上のオファーを出しても断られ続けているという、新しい社会現象を作り出していると言われています。
Q. 買手市場だと思っていたのに、いつの間に売手市場になったのでしょうか? このような状態がこれから長く続くのでしょうか?
A. 現在の不動産マーケットの状態は、いろいろな要素が入り組んで起きている現象と言えます。
Buyer:今年こそという思いからか、一般のバイヤーは1月から不動産サーチを始めるケースが多く、夏の終わりから子供の学校が始まる季節までが不動産売買の活発な時期となります。その後、子供の新学期、家族で楽しむホリデーなど、年末に向かうクリスマスまでは多忙な生活となり、その結果、家の購入への関心は来年まで棚上げされていくというケースが毎年多くみられます。 Seller:年の初めに動き出すマーケット状況の結果、売主の期待感が高まり、少しずつ売り価格の設定が上昇し始めます。この期待感が増長しすぎて、夏頃になると売り価格の調整が始まります。ちなみに、今年も7月の記録で価格調整があり、平均の売り価格が少々下がりました。
Q. 季節的調整という言葉を初めて聞きました。 購入は急いでいないので、もう少しマーケット状況を静観しようとも考えています。 その間、オープンハウスなどを見て回ろうと考えています。 特に今のうちに準備しておくべきことがあれば、教えてください。
A. 不動産購入のタイミングは2つの要素が柱となります。 1つはもちろんマーケット状況です。 約10年周期と言われるアメリカの不動産サイクルは無視できませんが、もう1つの金利レートも非常に大事な要素です。 30年間の固定利率が歴史上の低金利というタイミング。 このチャンスを逃さないでほしいと思います。 金利レートの変化により、月々の支払額は同じでも、借りられる融資額が変動していく事実に注目してください。 通常、選挙前は金利レートが上昇することはないと言われていますが、11月の大統領選挙後にどうなるのかが心配です。 例えば、$200,000を融資で受けた場合、金利レートによる月々の支払額の違いを比べてみてください。 3.5%=$898、4%=$955、4.5%=$1,013, 5%=$1,074。 また、ご自分のクレジットヒストリーをチェックしてください。 ただし、訂正には数か月かかることもありますので、記録が正確かどうかを事前に確認することで、間違いがあれば早めに訂正しておくことができます。 クレジットヒストリーのスコアについてのアドバイスなどもローン融資の方に相談してください。 ヒストリーが足りない可能性がある方は、今から数か月間だけでも、スコアを高くするためのプロセスを始められます。 |
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(2012年9月16日号掲載) |