揺れるオバマケアの行方（2014.12.16）

揺れるオバマケアの行方

去る11月に行われた中間選挙で大勝を収めた共和党で、大きな影響力を持つベイナー米下院議長は、会見の中で「医療保険制度改革法 (通称：オバマケア) の廃止」を目指す発言が大きな話題となりました。

既往症や病歴が問われずに、誰でも加入できる医療保険が実施された点は、大きな評価に値します。 

しかし、結果的に多くの医療保険にかかるコストが引き上がってしまった点や、各種サポート機関の乱れや混乱は各地で収まっておらず、施行されてからしばらく経つ現在でも、多くの問題が未解決のままです。

Exchangeという名称で発足した新しい医療保険の仕組み (カリフォルニア州では Covered California) は、弊社も扱ってみて分かったことですが、所得に応じた割引が適用される点や、加入者の促進には一定の効果をもたらしました。

しかし、Covered California のプランを受け付けてくれる医療機関が実施前の想定を大幅に下回った点や、加入者に対するサポート体制が整っていない点が大きな不安材料として残りました。

多くの問題の根源は、ひと言で表すならば、「国策として走らせるまでの準備が整っていなかった」 に尽きます。

同件に関しましては、今後の動向から目が離せません。

個人向け医療保険: 申請や変更は今です

2014年以降、個人や家族向けの医療保険の加入は義務となりました。

申請や変更の手続きは、Open Enrollment と呼ばれる期間のみ、受け付けてもらえるようになっています。

2015年度に向けた Open Enrollment Period (申請期間) は、2014年11月15日 〜 2015年2月15日の期間となります。

この申請期間中は、どなた様でも希望される医療保険のプランに加入申請や、変更手続きが100％受理されます。

2014年11月15日〜12月15日に申請を行った場合、新規の申請であっても、すでに加入されているプランの変更であっても、「2015年1月1日」から加入や切り替えが可能となります。

仮に、2014年12月16日〜2015年1月15日までに申請を行った場合は、2015年2月1日から加入や変更となります。

そして、2015年1月16日〜2月15日の申請、変更手続きは、2015年3月1日から適用となる流れですので、ご確認ください。

上記の Open Enrollment 期間が過ぎてしまいますと、翌年2015年11月15日まで医療保険の申請や変更ができなくなってしまいますので、お気を付けください。