Friday, 27 December 2024

生命保険と年金プラン(2015.4.16)

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ishiwada_top.jpg石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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生命保険と年金プラン

       

生命保険の便利な活用法

 

アメリカで生活の基盤を築いていらっしゃる方の場合、生命保険への加入は大きなメリットが沢山あります。

 

私は日本でも生命保険に加入していたことがありますので、その比較を行った際に、アメリカの生命保険の方がメリットが多いと感じました。

 

お得だと感じた点を下記に挙げてみましたので、ご参考になさってみてください。

 

・保障に対する保険料が日本よりも割安である

・支払う保険料が積立型の場合、全体的に、日本よりも得られる利息の運用効率が高い

・日本に多い特約に縛られたプランよりも、必要な保障ごとに販売されたシンプルな商品が売れ線

・経済は格付けで動くと言われるように、高い格付けを得た運営実績の長い生命保険会社が多い

・積立金を引き出さない限り、利息には税金がかからないまま殖やせるため、節税効果も期待できる

 

 

逆に、注意すべき点は、加入申請時に 「健康診断」 を受ける必要がありますので、持病や既往症がある場合、保険料が割高になるか、場合によっては加入を拒否されるリスクがあります。

 

加入時に検査が求められない生命保険もありますが、そういった種類の生命保険は、死亡保障額が極めて低い金額である場合に限られます。

 

また、年齢が上がるごとに、保障額に対してかかる保険料も引き上がっていく傾向にありますので、なるべく若いうちに加入する方がお得な場合がほとんどです。 

 

毎月の保険料が割安だとしても、生命保険は長期にわたる支払いが伴うものです。検討される場合は「加入する目的」 を明確に定め、かかる保険料がご自身にとって適切な金額であるのかを、慎重に検討する必要があります。

 

 

 

年金プランは節税と貯蓄の味方

 

独身の方でも、ご家族がいる方でも、老後の心配はお金に関する内容がほとんどではないでしょうか?

 

「何とかなるさぁ」 と言っている人は、しっかりプランニングを固めている人か、実は何もしていない人の2つに1つです。

 

2014年に放送された CBS News の Money Watch によると、「およそ53% のアメリカ人」 しか、老後のリタイアメントに向けた何かしらのプランを走らせていない、といった結果が発表されました。

 

そのニュースを目にした時、「もっといそうな気」 がしましたし、いや 「そんなにいないんじゃないか?」 とも思いました。

 

Who knows (何とも言えない) ですが、老後に向けたプランが「何もない」よりは、「何かはある」の方が誰でも安心できるはずです。

 

年金プランは、大きく分けて3種類あります。

 

  1. お勤め先で積立ててもらえるタイプのプラン (代表的なプランに401kがあります)

  2. 個人で積立てることができるタイプのプラン (代表的なプランにIRA - アイラがあります)

  3. Social Security (国から支給されるタイプの年金プラン)

 

 

どちらのタイプも、平均では65歳前後からの受給を想定し、コツコツと積み上げていく貯蓄プランとなります。

 

  1. お勤め先に401kといったような企業年金プランがある場合は、給与から一部天引きされる負担があっても、マッチングまでは投資として加入することが望ましいでしょう。

  2. お勤め先に企業年金のようなプランがない場合や、自営業の方などの場合、自主的に老後に向けた年金プランを始めることをお勧めします。国から支給される予定の年金プランだけでは十分な支給とは言えないからです。

  3. Social Security と呼ばれる国が支給する年金プランは、過去の年収に応じて支払ってきた税金の総額などによって、受給額が大きく異なります。2015年度における平均受給額は月$1,328。Social Security を受給するまでの期間を延長することで、実際に受け取れる金額が増えるルールも存在します。

 

将来かかるお金のことや、老後に向けた諸事を考えると、ついつい気持ちが重くなりがちです。

 

しかし、誰にも必ずやって来るのが 「老い」です。

 

日々の健康管理とともに、具体的なお金の計画についても一緒に考えていきましょう。

(2015年4月16日号掲載)

     

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