Thursday, 26 December 2024

個人で始められるリタイアメントプラン(2017.2.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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個人で始められるリタイアメントプラン

       

いよいよ、タックス・リターン (確定申告) のシーズンが近づいています。

 

 

2016年度のTax Returnに関する締め切り日は、「2017年4月18日」です。 

 

 

お勤めの方で勤務先に401kのようなリタイアメントプランが無い方や、個人事業を営んでおられる方など、具体的なリタイアメントプランが無い場合、個人でリタイアメントプランを購入し、管理していく事が可能です。 

 

 

個人向けのリタイアメントプランの一つにIRA (アイラ: Individual Retirement Accountの略)があります。

 

 

このIRAは、大きく分けて2種類のプランからお選びになることが可能です。

 

 

(事業主に向けたSEP-IRAなどもありますが、今回は割愛します。)

 

 

  1.  Traditional IRA:

    積立額に対して所得税が控除されます。 将来の引き出し時に、元本も利子も課税対象となります。加入出来る条件は、70歳と半年以下の方で、就労による所得がある方が対象となります。

  2.  Roth IRA:

    積立額は所得税の控除対象となりません。しかし、将来の引き出し時に、基本的には、元本と利子は非課税となります。(課税対象となる場合もありますので、引き出す際は税理士や会計士にもご相談の上、確認なさって下さい。)加入出来る条件として、年齢制限はありませんが、就労による所得がある方が対象となります。

 

 

 

いずれのIRAも、59歳と半年になるまでに引き出した場合、IRS (アメリカ合衆国内国歳入庁)より、10%のペナルティーが課される為、注意が必要です。

 

 

 

リタイアメントプランは長期の方が有利

 

貯蓄プランを始める際に、まず意識しなければいけない点は、「どの位の期間」で、「どの位の資金」を作りたいと考えているか?つまり、「ゴール設定を明確にする」ことです。 

 

 

何でも良いのですが、例えば、「65歳でリタイアして、その頃には住宅ローンも終わり、50万ドル以上の貯金を持ちたい」といった具体的な目標を立てる事が大切です。

 

 

マラソンを意識すると分かりやすいと思うのですが、最初から無理をして飛ばしてしまうと、途中で息切れしてリタイア…となってしまいます。

 

 

30代で考える場合と、50代で考える場合では、スタートが早い方が、明らかに時間的猶予が残されている分、プランの選択も多く、有利であると言えます。

 

 

 

リタイアメントプランを走らせるのは早いに越したことはありませんが、最も大切なことは、思っているだけではなく、具体的な行動を走らせることです。

 

(2017年2月16日号掲載)