石和田 貴光
保険エージェント
兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。
安定した資産形成を築くには |
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GDPの伸び率が史上最悪に 今年の7月末にアメリカ商務省が発表したデータによると、アメリカのGDP (国内総生産)の伸び率は、戦後最悪のマイナス32.9%であったそうです。 新型コロナ感染拡大の影響は、学校閉鎖や、外出規制など、かつての常識が根底から覆っただけでなく、製造業やサービス業を合算したPMI (購買担当者景気指数)をも大きく押し下げました。 特に、経済成長を大きく引き下げた要因は、「個人消費・企業の設備投資・輸出・雇用」が際立って低下したことに依ると見ています。 逆に、この混乱下でも需要が伸びている事業は、Amazonを筆頭にしたオンライン販売業や、リファイナンスの需要が伸びている住宅ローン関連会社などが挙げられます。 個人的には、情報収集の基盤が、TVや新聞といった大手メディアからYoutubeなどインターネットのプラットフォームへと急速に移行がなされているように思えます。 また、対面形式でのビジネスが困難になる程、携帯やパソコンで手軽に対応出来るビジネスの需要が伸びる気がしてなりません。 計画は早めに、具体的に 学業や、ビジネス、プロフェッショナルなスポーツにしても、何事も基礎を固めることが重要である事は言うまでもありません。 一つの目安としまして、アメリカでは65歳になるまでに、どういった資産形成に向けた計画と実行を走らせて行くかを考えてみましょう。 65歳になると受給出来る「Medicare (メディケア:65歳以上の対象者、または障害者向けの医療保険)」に切り替わる頃には、医療保険にかかる費用が抑えられる他、生活費を補う為の年金などのベネフィットも受けられます。 資産形成に向けて本気で向き合うタイミングは、もちろん、早ければ早い程、実行可能な計画を早く走らせる事が出来る分、お勧めです。 基本的な枠組みを決めるという観点では、なるべく若い内に計画を練るメリットが多いのですが、年齢を重ねるほどに経験を得られますので、若い頃には気づかなかった大切な点が見えて来る事も多々あります。 つまり、ご自身の資産形成に向けた計画や実行は、より良い結果を生み出すと思える場合は、途中で変えても良い!とさえ思います。 例えば、無計画で家を飛び出し、どこに行って何をしようか…とあちこちをウロウロするような行為は、資産形成を組む上ではやってはいけないNG行為です。 限り有る人生の時間でどういった資産を築くかを考える場合、「稼ぎ方や、お金の使い道は、明確な目的が無ければ、無駄に浪費してしまう傾向がある」のです。 お一人で暮らしていかれる場合、パートナーと二人で暮らしていかれる場合、ご家族と共に暮らしていかれる場合など、ご自身を取り巻く状況次第で、臨機応変に向き合う必要があります。 何をするかよりも、誰とつきあうか 簡単なアドバイスをさせていただきますと、まずは身近な人を観察し、ご自身が尊重出来る人や、憧れるような面を持つ人を探してみて下さい。
これらは、多少の勇気と行動力が求められますが、あなたの人生が前向きに進む為にも必要不可欠だと思います。 |
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(2020年12月16日号掲載) | |||