82歳「フォークの女王」健在! 永遠の名曲『青春の光と影』
Judy Collins
9/17 (金) 7:30pm
Humphreys Concerts By the Bay
www.humphreysconcerts.com
1960年代にアメリカで開花したカウンターカルチャーはフォーク・ロックとヒッピーの全盛期をもたらし、ベトナム反戦のプロテストソングも全米を席巻した。
「フォークの女王」と称されたジュディ・コリンズは、ボブ・ディランなど最先鋭アーティストが集まるニューヨーク・グリニッジビレッジで感性とキャリアを磨いた。
1968年に発表した「Both Sides, Now」(邦題『青春の光と影』) がトップ10ヒットを駆け上がり、彼女の代表的楽曲として歌い継がれている。
ライブ活動を続ける82歳歌姫のサンディエゴ公演。
ジュディ・コリンズは、崇高なヴォーカル、大胆かつ繊細なソングライティング、人生経験に裏付けられた豊かなメッセージ、積極的な社会活動へのコミットメントなど、長年にわたりアーティストとしての絶大な信頼性を積み重ねてきた。
1960年代、彼女は社会的な不正に対抗して団結した世代「ベビーブーマーズ」の理想主義と反戦運動を呼び起こした。
50年以上が過ぎた現在もなお、彼女の光り輝く存在感が輝きを失うことはなく、新世代に深いインスピレーションを与え続けている。
数々の受賞歴に輝くシンガーソングライターである彼女は、フォークソングのスタンダード曲を想像力豊かに解釈し、詩的で痛快なオリジナル曲を発表してきた。
1967年に発売されたジョニ・ミッチェルのアルバム『Wildflowers』に収録されている名曲「Both Sides Now」のカバーでグラミー賞の殿堂入りを果たす。
また、スティーブン・ソンドハイムがブロードウェイミュージカル『A Little Night Music』のために作曲したバラード「Send in the Clowns」を夢のように甘く親密な雰囲気で歌い上げ、1975年のグラミー賞で「ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
コリンズはトップ10入りのヒット曲や、ゴールド/プラチナセールスのアルバムを多数生み出している。
最近では、ルーファス・ウェインライト、ショーン・コルヴィン、ドリー・パートン、ジョーン・バエズ、レナード・コーエンなど、名声を築いたアーティストの面々がアルバム『Born to the Breed: A Tribute to Judy Collins』で彼女のレガシーを称えている。
彼女は13歳のときにモーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲」を演奏して聴衆を魅了するなど、天才ピアノ奏者として華やかな音楽キャリアをスタートさせた。
その後、ウディ・ガスリーやピート・シーガーなどのフォーク・リバイバル・ミュージックの荒々しい感性に魅了され、コンサート・ピアニストとしての人生から離れていく。
コリンズはミュージシャンとして、生涯にわたるギターへの愛を貫き、素直な心情を歌詞にぶつける「音楽道」をひたすら歩み続けている。
彼女が若い時代に培ったクラシック音楽への集中力と驚くべき練習量こそが、心の芯を強くする源となり、音楽業界の荒波を乗り越えていくパワーを授けたと言える。
1961年には、ボブ・ディラン、フィル・オックス、トム・パクストンなど、当時の社会派詩人の作品を解釈した傑作デビュー作『A Maid of Constant Sorrow』を発表。
これを契機に、ジャック・ホルツマンとエレクトラ・レコードとの35年に及ぶ生産的な関係が始まる。
60年代、70年代、80年代、90年代、そして現在に至るまで、コリンズは重要なアーティストとしての地位を維持してきた。
80歳代に突入した現在も、世界各地でのコンサートツアーを精力的にこなす。
これまでと同様、創作活動に取り組む意欲は衰えることはなく、新しい才能の育成に余念がない。
ジュディ・コリンズは現代の “ルネッサンス・ウーマン” であると同時に、傑出した画家、映画監督、レコード会社の社長、音楽の指導者であり、メンタルヘルスや自殺防止のためのキースピーカーとしても活躍中だ。
暖かな微笑みで世界を照らし、心に語りかけるような、希望と癒しの音楽を作り続けている。
社会活動家としては人権問題やユニセフ(国際連合児童基金)などの機関を通じて貢献している。
チケット:
$55.00 – US $324.50
Picture:Judy Collins / © Carl Beust / shutterstock.com