Monday, 27 May 2024

被爆描いた作品、SDで上映 「核戦争あってはならぬ」

4/21/2023

5月19~21日に先進7か国首脳会議 (G7広島サミット) が開かれるのを前に、4月12日、サンディエゴ在住の臨床心理医による実父の被爆体験を描いた映画が同市内で上映された。

作品名は『8時15分 ヒロシマ 父から娘へ』 (J・R・ヘッフェルフィンガー監督)。

日本では2021年に全国公開されているが、米国の映画館での一般向け上映は初めて。

原作の著者で映画のエグゼクティブプロデューサーを務めた美甘章子さん (61) は、ロシアのウクライナ侵攻など世界各地で緊張が高まる中で「核戦争は絶対にあってはならないということを、皆さんに強く思い出してもらいたい」と訴えている。

美甘さんの父、進示 (しんじ) さん (2020年に94歳で死去) は19歳の時、爆心地から約1.2キロにある広島市の自宅で、建物疎開のため屋根に上って瓦を剥 (は) がす作業をしていた際に被爆。

耳や顔、背中、脚など全身に大火傷 (やけど) を負った。

美甘さんは時間をかけて父から被爆体験を聞き取り、2013年に英語で書籍化。

日本語版の出版を経て、2020年に再現ドラマや原爆投下後の写真、広島ロケなどからなる51分の作品を完成させた。

広島サミットの前後には核兵器廃絶国際キャンペーン (ICAN) が主催する「広島G7ユースサミット」や、海外メディア関係者向けイベントでの上映も予定される。

映画を鑑賞した元海軍士官のバリー・レーデンドルフさん (81) は「許しや優しさ、継承といった世界中の人々が聞くべきメッセージが込められた、とてもパワフルな作品だ」と話した。


•オフィシャルサイト:https://815hiroshima-movie.com/


(2023年5月16日号に掲載)