2017年アメリカ杯開催地はバミューダ

2017年アメリカ杯開催地はバミューダ

税金優遇が決め手に、サンディエゴ落選

2014年12月3日


160年の歴史を刻む国際ヨットレース、「アメリカズ・カップ」2017年大会 (第35回) の開催地が英国領バミューダ諸島に決定した。

同大会の運営組織、アメリカズ・カップ・イベント・オーソリティ (ACEA) は公式に発表していないものの、AP通信が確実な情報として12月2日に報じた。

2017年の開催候補地として、サンディエゴのほか、前回開催都市のサンフランシスコ、五大湖での初開催を目指すシカゴが名乗りを上げていたが、米国勢がいずれも落選する結果となった。

バミューダ諸島は外貨獲得を目的とする税金優遇措置を取り、富裕層の資産を呼び込む政策を続けている。

招致の成功には“タックス・ヘイヴン” が決め手になったとの見方もある。

今年2月、SDでのヨットレース／ヨットイベントを企画する非営利団体、SEAサンディエゴが19年ぶりのSD開催を実現するため、地元の港湾委員会に働きかけ、5月下旬にはアメリカズ・カップで優勝チームを3度輩出したSDヨットクラブ主催のイベントで、フォルコナーSD市長、地元経済界の重鎮、SD商工会議所とSD経済振興公社 (SDEDC) から開催招致の賛同を取り付けるなど、精力的に動いたが実らなかった。

予選レースは2015年と2016年の両年に行われる。




（2014年12月16日号掲載）