金正恩体制を揶揄する米映画に北朝鮮激怒
作品公開なら「戦争も」ハッカー名乗り声明
2014年12月9日
北朝鮮が非難している映画を近く公開予定の米映画配給会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントがサイバー攻撃を受けた問題で、映画が公開されれば「地域の平和を壊し、戦争を引き起こす可能性がある」と警告し、公開中止を要求する書簡が12月8日、インターネット上に掲載された。
ロイター通信などが報じた。
攻撃に関与したとみられるハッカー「平和の守護神」を名乗っているが、実態は不明。
同社の社内情報とみられる大量のデータをダウンロードできるサイトへのリンクも記されている。
一方、同社の一部従業員に届いた脅迫状への関与は否定しているという。
映画は北朝鮮の金正恩体制を揶揄したコメディ作品、『ザ・インタビュー』 (12月下旬公開)。
北朝鮮の報道官は、米国を「侵略の元凶であり、人権侵害の頭目」と断じ、「わが方は反米に立ち上がるよう全世界に呼びかけている。
サイバー攻撃はその支持者による正義の行為であることは明らかだ」と主張。
韓国についてもサイバー攻撃が「北の仕業だと言いふらしている」と非難した。
北朝鮮側の反発はエスカレートしている。
(2015年1月1日号掲載)