サンディエゴ・ユニオン = トリビューンを買収
トリビューン・パブリッシング社の傘下に
2015年5月26日SD地区の日刊紙として147年の歴史をもつ「サンディエゴ・ユニオン=トリビューン」 (発行部数 : 25万部、日曜版 : 40万部) が5月初旬、米国の大手メディア「トリビューン・パブリッシング」の買収契約に合意した。
買収金額は8500万ドル。
トリビューン・パブリッシングはLA・タイムズ、シカゴ・トリビューン、ボルティモア・サンなど全米有力紙の発行元として知られる。
サンディエゴ・ユニオン=トリビューンはLA・タイムズとの併合という形で買収されたが、地元の読者に長く親しまれてきた「U-T」 の紙名は引き続き使用される。
「U-T」 の前身である「サンディエゴ・ユニオン」が創刊されたのは1868年10月10日。
日本で言うなら明治元年。
1895年には夕刊「サンディエゴ・イブニング・トリビューン」が発刊された。
以来、保守系の論調を基盤とする「ユニオン」、リベラル調の「トリビューン」として2紙はサンディエゴの読者層に浸透したが、インターネットが台頭する1990年代に経営統合が敢行され、1992年2月2日に両紙が統一されて現在の「ユニオン=トリビューン」 1紙となった。
今回の買収統合により、「U-T」全体の約3割に当たる178人の社員を解雇する予定だという。
(2015年6月16日号掲載)