Thursday, 25 April 2024

SD沖でオスプレイ着艦失敗、負傷者なし

SD沖でオスプレイ着艦失敗、負傷者なし

停泊中の輸送揚陸艦ニューオーリンズ上で

2015年12月26日


MV22-crashed
© IanC66

米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが、SD沖で輸送揚陸艦への着艦に失敗する事故を起こしていたことが分かった。

負傷者はなかった。

複数の米メディアが同日までに報じた。

第13海兵遠征部隊 (CA州) 指揮下のMV22が昨年12月9日、沖合での訓練から戻り、停泊中の輸送揚陸艦ニューオーリンズに着艦しようとした際に事故が起きたという。

当時、MV22には計26人が乗っており、部隊は中東やアジア太平洋地域への遠征に向けた訓練を実施していた。

事故の詳細は不明だが、同部隊は米メディアに「ハードランディング (急激に降下し、叩きつけられるような着艦) と結論付けるのは時期尚早だ」と説明、原因を調査するとしている。

オスプレイは開発段階から事故が相次ぎ、2012年6月、フロリダ州で空軍仕様のCV22が墜落し5人が負傷。

昨年5月にはハワイでMV22が着陸に失敗し、死者2人を出した。

菅義偉 (すが・よしひで) 官房長官は記者会見で、事故についての事実関係の確認とともに、原因究明を求めていく考えを示した。

「詳細について米側に情報提供を求めると同時に、事故原因もしっかりと確認したい」と述べた。

*写真は事故を起こした同じ機種のMV22



(2016年1月16日号掲載)