トランプ大統領、サンディエゴに到着
CA州初訪問、メキシコ国境の壁視察
2018年3月15日
トランプ大統領は3月13日、不法移民対策強化に向け、メキシコとの国境地帯に建設された壁の試作品を視察した。
昨年1月の就任後、CA州を訪れるのは初めて。
トランプ氏は試作品を前に「素晴らしい。建設すれば、99%以上の侵入を防ぐことができる」と強調。
「メキシコは麻薬組織など多くの問題を抱えている。壁がなければ大混乱になる」 と、壁建設の必要性を訴えた。
試作品は高さ約9メートルで、様々な素材やデザインで造られた8種類。
当局が耐久性や環境への影響を調べている。
SDやLAでは、移民問題などで排外的な姿勢を取るトランプ氏の訪問に合わせ、人権団体などが抗議デモを実施。
大量の警察官らが動員され物々しい雰囲気に包まれた。
CA州は民主党が強く、不法移民の「聖域州」 とも呼ばれる政策を続けているため、トランプ政権が批判を強めている。
6日には不法移民に寛容な同州法が合衆国憲法に違反するとして提訴。
トランプ氏は「(州知事の) ブラウン氏はひどい仕事をしている」と名指しで批判した。
ブラウン知事は12日、トランプ氏宛ての公開書簡を発表し「CA州の発展は世界各国から移民らを迎え入れてきたことにある」 と強調した。
(2018年4月1日号掲載)