SD国際空港でフード、雑誌のデリバリーサービス開始
利用者は専用アプリをダウンロード、全米の空港で2番目
2018年4月15日
サンディエゴ国際空港 (リンドバーグ・フィールド) では今年春より、搭乗口でフライトを待つ乗客へのフード、ドリンク、雑誌などのデリバリーサービスを開始した。
最近では買物・宅配代行サービス、オンデマンド・フード・デリバリーサービスが普及し、オンラインを積極的に利用することにより、一般市民の生活スタイルが大きく変わりつつある。
人気の宅配デリバリーサイトを挙げると、ドアダッシュ (DoorDash)、ウーバーイーツ(Uber Eats)、ポストメイツ (Postmates) などがある。
しかし、これまで空港内でモバイル・デリバリーサービスを利用できたのはボルティモア = ワシントン国際空港のみだった。
サンディエゴ国際空港では同様のサービスを3月中旬より開始。
サンディエゴ郡空港委員会 (SDCRAA) と地元EC企業のアットユアゲート (AtYourgate) が提携し、リンドバーグ・フィールドの全51搭乗ゲートに軽食と飲物が届けられるようになり、全米のエアポートで2番目のサービス実施となった。
サンディエゴ国際空港内には80以上の店舗があるが、デリバリーサービス開始時点での参加店はサフロン・タイ (タイ料理)、キュードバ・メキシカン (メキシコ料理)、パンダ・エクスプレス (アメリカ風中華料理)、アーチザン・マーケット (イタリア料理)、ジャック・イン・ザ・ボックス (ファストフード)、エレガント・デザーツ (ドーナツ&デザート)、CNBC・ニュース・アンド・ギフツ (雑誌/新聞) の7店。
今後、サービスの浸透とともに増加するとみられている。
デリバリーサービスを利用したい場合は www.atyourgate.com から専用アプリをダウンロードする。
他のモバイルデリバリーと同様に、画面に表示される各店のメニューや商品目録から選んで注文。
その後でデリバリーに要する時間を知らせてくれる (通常15〜25分)。
フードは保温バッグで運ばれるので冷めることはない。
配達料金は6月中旬まで暫定的に$2.99としているが、それ以後は$6.99となる。
元来、空港内での商品小売価格は割高なのが相場で、配達料金を加えると高くつくかもしれない。
だが、多くの利用者は、搭乗時間が迫る中、空腹なのにレストランへ行く余裕がない時は助かると話している。
届けられた軽食を機内に持ち込むこともできることから “便利さを買う” ことに意味があるようだ。
関係者の話によると、今年末までに、新たに空港内の25店舗がデリバリーサービスに加入するという。
(2018年5月1日号掲載)