クアルコムが実質敗訴
アップルの輸入停止認めず
2018年9月30日
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米国際貿易委員会 (ITC) は9月28日、半導体大手クアルコム (本社:サンディエゴ市ソレントバレー) が特許を侵害されたとして、アップルのスマートフォン「iPhone (アイフォーン)」の米国への輸入差し止めなどを求めた申し立てについて、輸入差し止めを認めなかった。
クアルコムが実質的に敗訴した。
ロイター通信が伝えた。
クアルコムは昨年7月、スマホの高い性能と電池の持続性を両立させる技術に関する複数の特許を侵害されたとして、ITCに申し立てを行った。
ITCは、うち1件の特許侵害を認定したものの、公益性を重視し、輸入差し止めは認めなかった。
アイフォーンには、クアルコムのライバルである米半導体大手インテルの半導体が搭載されているという。
クアルコムとアップルの間ではスマホの特許をめぐり、法的な争いが続いている。
(2018年10月16日号掲載)