ナ・リーグ指名打者制は見送り
SDのスポーツ記者は導入賛成
2019年2月10日
米大リーグ機構 (MLB) のオーナー会議が開かれ、選手会との間で検討していたナ・リーグ (NL) での指名打者制 (DH) の導入を見送ったと2月8日、AP通信が報じた。
一方で、投手にイニングが終わるまでは3人以上の打者との対戦を義務づけることや、投球間の時間制限などのルール変更は引き続き、話し合うという。
6月にロンドンでレッドソックス-ヤンキースで史上初の欧州での公式戦を行うが、来季もメッツ-ナショナルズか、カブス-カージナルスでのロンドン開催を計画している。
試合時間短縮を推進するMLBコミッショナー、ロブ・マンフレッド氏は、かねて投球間隔を20秒以内にする提案をしているものの、選手会の同意なしの導入には消極的な姿勢だ。
ナ・リーグのDH導入案について、サンディエゴのスポーツ記者の間では、実現すればパドレスは大きな恩恵を受けるとして賛成派が多かった。
「攻撃力が乏しい」とのネガティブな定評に悩むパ軍。
投手の打順スポットに長距離打者を入れることで、得点力がアップされるのは自明の理。
加えて、投手陣をデッドボールや自打球、ベースランニングでの負傷という危険性を回避できるというのが論拠だ。
(2019年3月1日号掲載)