京都賞に3氏、「宇宙地図」作製に貢献
来年3月、SDでシンポジウム開催
2019年6月15日
© 2019 Inamori Foundation |
優れた科学や芸術の功績を称える第35回京都賞に、宇宙の進化史解明に貢献したプリンストン大のジェームズ・ガン名誉教授 (80/*写真中央) ら3人を選んだと、主催する稲盛財団 (理事長・稲盛和夫京セラ名誉会長) が6月14日に発表した。
基礎科学部門で選ばれたガン氏は、宇宙の正確な3次元地図を作る国際プロジェクト「スローン・デジタル・スカイ・サーベイ (SDSS)」を主導。
ニューメキシコ州の天文台の望遠鏡で、明るい銀河93万個などを解析し、約25億光年先までの宇宙の構造を描き出した。
先端技術部門の受賞が決まったのはロチェスター大のチン・W・タン名誉教授 (71/*写真左)。
思想・芸術部門にはフランスの女性演出家アリアーヌ・ムヌーシュキン氏 (80/*写真右) を選んだ。
授賞式は11月10日に京都市の国立京都国際会館で開かれ、3氏にそれぞれ1億円が贈られる。
また、来年3月、受賞者をサンディエゴに迎え、地元4大学 (USD、UCSD、SDSU、PLNU / ポイントロマ ナザレン大) の共催による京都賞シンポジウムが開催される。
(2019年7月1日号掲載)