日本政府、岩本光弘さんを表彰
全盲セーラー、海洋立国推進功労者
2019年8月23日
日本政府は8月22日、海洋に関する活動で功績を上げた海洋立国推進功労者として、小型ヨットで太平洋を横断した全盲のセーラー岩本光弘さん (52=サンディエゴ在住) ら5人と、高知県立高知海洋高校、沖縄県恩納村漁業協同組合を表彰した。
岩本さんは米国人男性とのペアで2月24日に米西海岸を出発し、4月20日に福島県いわき市に到着。健常者と組んでヨットを操る「ブラインドセーリング」での無寄港太平洋横断に世界で初めて成功した。
首相官邸で開かれた表彰式後の取材で、岩本さんは「多くの人に諦めない気持ちを持つ大切さを伝えたい」と述べた。
高知海洋高は、地元の小中高校生らを対象とした体験航海を実施するなど、海洋教育の普及に取り組んでいる。恩納村漁協はサンゴ礁の保全活動が評価された。
(2019年9月16日号掲載)