Saturday, 21 December 2024

トランプ氏、壁建設の「成果」強調

トランプ氏、壁建設の「成果」強調

SD 国境地帯のフェンス工事視察

2019年9月19日

トランプ大統領は9月18日、サンディエゴ近郊の国境地帯で進められている「壁」建設の様子を視察した。

昨年3月以来2度目の訪問で「素晴らしいプロジェクトだ」と強調、ペンで「壁」にサインし、自らの政策の「成果」をアピールした。

トランプ氏は17日からサンフランシスコ郊外やロサンゼルスなどで、来年の大統領選に向けた資金集めイベントなどに参加。

米メディアに取材を認めず、厳しい交通規制を敷くなど厳戒態勢の中で滞在していたが、国境視察は公開し、カリフォルニア州訪問を締めくくった。

ティフアナと国境を接する一帯では昨年、トランプ政権が必要性を訴える壁建設に向け、素材やデザインで工夫を凝らした壁の試作品づくりが行われ、トランプ氏が視察した。

その後、試作品は取り壊され、「壁」建設が行われている。

一方、米メディアによると、内務省は18日、アリゾナ州などの国境地帯の土地を壁建設のため、一時的に陸軍の管轄に移すと発表した。

政権が訴える国境問題の緊急事態を受けた初めての措置で、計約110キロで壁建設が可能となるとしている。

だが、人権団体などは公有地利用の違法性を指摘しており、訴訟に発展する可能性もある。



(2019年10月1日号掲載)