Monday, 14 October 2024

新型肺炎よりインフルに警戒を

 

SD 郡もハイペースの流行ぶり

2020年2月19日

新型コロナウイルス対策をめぐり、米疾病対策センター (CDC) のロバート・レッドフィールド所長は「米国民にとって今、真の脅威はインフルエンザだ。中国湖北省に滞在歴がない人で、呼吸器症状がある場合は可能性が高い」と訴えた。


新型ウイルスの予防目的でのマスク使用も「勧めない」とした。

米国ではインフルエンザが猛威を振るっており、CDCは全米で2月7日までに少なくとも2200万人が感染し、12,000人が死亡したと推計している。感染者は増加傾向にある。

サンディエゴ郡公衆衛生課によると、郡内の感染者は2月9日から15日までの1週間に1,637人を数えた (トータル=16,706人)。

これは過去3期の同時期平均と比べて約1,100人多く、ハイペースの流行ぶりを示している。

今期 (2019年7月〜20年6月) の2月15日までにインフルエンザで死亡した人は63人で、前期 (2018年7月〜19年6月) の77人に迫る勢い (最多は3期前の323人)。

一方、全米の新型ウイルス感染者は十数人で、中国に渡航歴がある人が中心。

CDCは「一般の米国民が感染するリスクは低い」 という。

予防法として現時点で勧められるのは、インフルエンザ対策と同様に頻繁な手洗いが重要と強調している。


(2020年3月1日号掲載)