UCSD 分析、感染者7割が経験
2020年4月24日
新型コロナウイルスの感染者の中には「匂いや味を急に感じなくなった」と訴える人がいる。
嗅覚や味覚の異常は、インフルエンザなど他の呼吸器感染症でも起きるため、新型コロナの代表的症状として公認されたとは言えないが、異常を訴える患者はどのくらい存在するかを探る研究が各国で進んでいる。
その一つ、カリフォルニア大サンディエゴ校 (UCSD) のチームは、インフルエンザのような症状の患者約1,500人に新型コロナの検査を実施。
詳しい症状が把握できた計262人 (感染あり59人、感染なし203人) について分析した。
その結果、感染者では68%に嗅覚異常、71%に味覚異常があったのに対し、非感染者では嗅覚異常16%、味覚異常は17%にとどまった。
嗅覚や味覚がほぼなくなるほど症状が強い人が多いが、回復率も高かった。
チームは「これらの症状は新型コロナと非常に強い関連がある」と指摘している。
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(2020年5月16日号掲載)