対象業種は美容院、理髪店、ネイルサロン、ジム 他
2020年7月22日
サンディエゴのケヴィン・フォルコナー市長は7月20日、ビジネスの屋外適用に関するカリフォルニア州の制限緩和に応じて、SD市内のスポーツジム、フィットネスセンター、美容院、理髪店、ネイルサロン、礼拝所などの業種/施設を対象に、専用駐車場での「屋外ビジネス」を許可する市条例に署名した。
7月6日に再発令された屋内経済活動の禁止措置が地元ビジネスに与える打撃は看過できないと市長が判断し、屋外営業許可の行政命令を出した。
さらに市条例は、路上駐車エリアや隣接歩道でも営業可とするオプションが加えられる可能性がある。
今後、数週間内に審議されるSD市議会の決定を待つことになる。
屋外営業が認められない業種/業務は、化学薬品使用によるヘアサービス (パーマ、ウェーブ、ブリーチ、ティント、カラーリング、染色など)、タトゥーパーラー (入れ墨)、ピアス専門店など。
また、電気分解などの化学技術を用いるサービス業務も除外される。
CA州のニューソム知事は7月17日、学校での対面授業再開をめぐる新たな指針を明らかにした。
新型コロナウイルスの感染拡大が顕著で「モニタリングリスト」 の対象に指定された地域の学校は、リストを外れて2週間が経過するまで対面授業を再開できないとしている。
モニタリングリストには現在、州内58郡のうち30郡以上が含まれており、新学期開始後も多くの地域ではオンラインでの授業となる見通し。
全米で2番目の規模を誇るロサンゼルス統一校区は7月13日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況を受け、新学期が始まる8月18日からの開校を見送り、当面の間、オンラインで授業を行うと明らかにした。
サンディエゴ統一校区も同様の対応を決めた。
CA州当局による7月21日の発表では、州内の新型コロナ感染者は40万人を超えた (400,769人)。死者7,755人 (前日比61人増)、1日の新規感染者数9,231人で、感染拡大の深刻化が続いている。 SD郡保健福祉課の統計による郡内の新型コロナ感染状況は次の通り。
7月22日現在、感染者は合計25,107人、入院者2,279人 (9.1%)、集中治療室 (ICU) 搬送592人 (2.4%)、死者505人 (2.0%)。
1日の最多感染者数は7月18日の625人で、以後は300人台後半~500人台後半で推移している。
1日の死者数は0〜12人の範囲が続いていたが、7月22日は最多の18人を記録した。
新規感染率は横ばいを示しているが (5%〜7%)、1日の入院者数と死者数は微増傾向にあり、今後の統計を注視しなければ総合的な状況判断は下せない。
7月22日の統計では25,107人の感染者のうち10,709人が治癒している (快復率42.7%)。
7月22日に発表された、直近14日間の統計によるSD郡の人口10万人当たりの感染者は154.8人だった。(*7月6日時点では136人)
(2020年8月1日号掲載)