2023年9月8日
金融サービス会社/シンクタンクで、クレジットスコアなど信用履歴の調査業務も行う個人金融サイト「ワレットハブ (WalletHub)」は先月、快適な引退生活を実現させるカリフォルニア州内29都市のランキングを発表した。
これは州内182都市を調査対象とし、引退者/引退予定者が治安の良さを感じ、適切な医療行為が
受けられ、充実した資産運用計画を可能にする29自治体を評価したもの。
ワレットハブの専門家によれば、安全な街で、年金などの固定収入を効率的に運用し、適度な時間を屋外のレジャー活動に費やせるなど、理想的な引退生活の手引きに活用してほしいとしている。
総じて、カリフォルニアの各都市は、気候条件、生活の質 (QOL)、リタイア後/老後に楽しめる
アクティビティーのバラエティーなどが高評価を得ている。
具体的に項目を並べると、引退者が好む活動施設 (高齢者センター、釣り施設、ゴルフ場、美術館、劇場、アートギャラリー、読書クラブ、ビンゴホールなど) の充実度、65歳以上に対するコミュニティのケア度、高齢者に優しい労働市場、遊歩道整備、温暖な気候、大気清浄度、高齢者虐待対策、犯罪率なども重要な評価基準。医療環境として、医師、専門医、理学療法士、近隣病院の評価、平均寿命、在宅医療の可用性が含まれている。
調査担当の専門家は州内182の都市のうち、これらの基本指標を1つ以上満たしている29自治体を特定した。
特に、サンフランシスコ (CA州1位・全米11位) とサンディエゴ (CA州2位・全米20位) は全体評価として「最良の引退都市」に名を連ねた。
ただ、両都市とも住宅価格が高騰し、家屋の入手可能率が大幅に低い (サンフランシスコ163位、サンディエゴ151位)。
調査によれば、インランド・エンパイア (Inland Empire) =リバーサイド郡とサンバーナディノ郡=の6都市が予想外に高い引退条件を獲得している。
▪︎ カリフォルニア各都市の全米ランキングは以下の通り:
1. サンフランシスコ - 11位
2. サンディエゴ - 20位
3. グレンデール - 33位
4. ロサンゼルス - 34位
5. サクラメント - 41位
6. ハンティントンビーチ - 46位
7. ロングビーチ - 58位
8. アーバイン - 68位
9. フリーモント - 88位
10. アナハイム - 92位
11. ガーデングローブ - 95位
12. オークランド - 96位
13. サンタクラリータ - 97位
14. オーシャンサイド - 109位
15. サンノゼ - 110位
16. サンタアナ - 119位
17. オクサード - 121位
18. サンタローザ - 124位
19. モレノバレー - 143位
20. チュラビスタ - 145位
21. モデスト - 148位
22. リバーサイド - 158位
23. オンタリオ - 162位
24. フォンタナ - 170位
25. フレズノ - 171位
26. ランチョクカモンガ - 175位
27. サンバーナーディーノ - 179位
28. ベーカーズフィールド - 180位
29. ストックトン - 182位
*参照:https://wallethub.com/edu/best-places-to-retire/6165
(2023年10月1日号掲載)