Tuesday, 04 February 2025

SD、肌寒い憂鬱な季節終わる 平年よりも暑い夏になる可能性



2023年6月21日

米西部は6月21日午前7時58分に今年の夏至 (the summer solstice) を迎えた。


ウェザー・チャンネル (The Weather Channel) の長期予報によると、サンディエゴは肌寒い “憂鬱な6月” を終えて、7月前半から80℉ (26.7℃) を超える “従来の夏日” が多くなるという。


アメリカ海洋大気庁 (NOAA) が発表した最新気候予測によると、今年はカリフォルニア州と全米の広範囲で通常より暑い夏が到来する可能性が高いという。


NOAAの気温マップには、7月から9月にかけて、カリフォルニア州全域で平年以上の高温が続くことが示されている。

特に、カリフォルニア北部では33%~50%の高い確率で猛暑の夏になりそうだ。


米西海岸に高気圧が発達してくると、太陽光が海洋大気境界層を押しやり、カリフォルニアの気温が上昇する。


今年は、ペルー沖から日付変更線付近の海面水温が高くなるエルニーニョ現象の早期発生が指摘されている。

それが平年以上の暑さをもたらす重大な要因になる。


長期予報は必ずしも確実ではないが、長年の記録に基づいてエルニーニョの早期形成と潜在的強度から判断すれば、今年は2016年の “超エルニーニョ現象” を上回る恐れが十分にあると多くの気象学者が警告している。


エルニーニョの影響は、今後数か月間は南半球でより顕著になるが、予想通りに進行した場合、カリフォルニアは雨量の多い冬を迎えそうだ。

通常、エルニーニョは12月から2月の間にピークに達し、カリフォルニアを含む米南西部では降雨が続く。


国立環境予測センター (CPC) は7月中旬に今後3か月間の気象予報を公表する予定だ。



(2023年7月1日号掲載)