メキシコ国境でオウム13羽押収　密輸未遂、ダッフルバッグに隠す

2023年6月28日

米税関・国境警備局 (CBP) は6月27日、メキシコから米国へ越境しようとしていた一般車内のダッフルバッグの中に13羽のオウムが隠されているのを発見し、押収したことを明らかにした。

これらのオウムは頭部の黄色が鮮やかなオオキボウシインコ (Yellow-headed Parrot) で、サンイシドロ税関で6月16日に摘発されている。

2010年製セダンを運転していた26歳の男性が、車のトランクに隠していた2つのダッフルバッグに
鳥を入れていた。

捜査当局の発表によると、運転者は密輸未遂で拘束され、米税関・国境警備局と米国魚類野生
生物局 (FWS) に身柄を引き渡した。

保護された13羽のオオキボウシインコは米農務省管轄下で鳥類疾患の有無を確認するという。

米税関・国境警備局サンディエゴ地区管理官は声明で、「CBPは40以上の各政府機関と連携し、このような密輸行為を防止するため国境地帯で監視を続けている。

密輸業者による絶滅危惧種の不法所持、不法取引は絶対に許されない」と述べた。

▪︎ オオキボウシインコ：体長は35センチ前後。体は緑色だが頭部～頸部～肩部にかけて黄色が目立つ。1980年代から生息数が激減し、2003年に絶滅の恐れがある野生動植物の保護を目的とするワシントン条約附属書Iに掲載された。


*写真はイメージ


（2023年7月16日号掲載）