2023年6月30日
サンディエゴ動物園サファリパークで絶滅危惧種のプジェワルスキー馬 (Przewalski's horse/別称:プシバルスキー馬/モウコノウマ) が
誕生したことを動物園の関係者が明らかにした。
地元メディアが6月27日に伝えた、
この馬は1996年までに野生が消滅したと考えられている絶滅危惧種。
アメリカ動物園水族館協会 (AZA) の「プジェワルスキー馬種保存計画」により推奨されたペアリング (同じ細胞内の母親由来と父親由来の染色体対合) を通じて、母親の「ニッキ」と父親の「ジギー」から出産に成功した。
SD動物園野生動物協会によると、このプログラムは全米の保護活動家の監視のもとで、健康で多様な遺伝性を持つプジェワルスキー馬の個体群を確保することを目指している。
プジェワルスキー馬は過去40年間、その個体数の多くが世界各地の動物園で飼育され、生存を維持してきた。
関係者の話では、飼育されたプジェワルスキー馬を継続的に原生地へ戻すことにより、中国とモンゴルの草原地帯には少数の群れが形成されているという。
▪︎ プジェワルスキー馬:1879年にロシアの探検家ニコライ・プジェワルスキー大佐がモンゴルで発見。ウマ目 (奇蹄目)/ウマ科に属する。草食性。体長210~280cm、体高120~145cm、体重200~350kg。中央アジアに分布。現存する唯一の野生馬 (シマウマ、ロバを除く) だったが絶滅し、現在は世界各地で約1,000頭の個体飼育が続けられている。薄墨に近い毛色だが、全体的な印象は淡い褐色。口先が白いのも特徴。飼育下の寿命は約20年。
*写真はイメージ
(2023年7月16日号掲載)